design unit BO5

studio BO5 一級建築士事務所の建築、デザイン、住まいなど日々思ったことを綴ったブログです。
建築設計などのご相談は、e-mail: bo5@live.jpよりご連絡下さい。HP : http://www.booooo.jp

2011年6月16日木曜日

7月10日(日)Library BO5開催!!


Library BO5
建築家の小さな図書館

7月10日(日)12:00~16:00 studio BO5にて開催!!
→MAP



7月10日(日)の黄金町オープンスタジオの際にstudio BO5では、手持ちの建築の本を建築、家づくり、デザインなどに興味がある方々に開放して、自由に読める空間を提供します。


「住宅を建てたいけど、どんな本を参考にしたらいいか分からない」
「住宅を建てるにあたってイメージを探したい」
「狭小住宅を建てたいけど、どんな事例があるか知りたい」等々


Library BO5を開催の時は、そのような思いを持っている方々の本探しのお手伝いをします。また、簡単なご相談もお受けします。お気軽にいらっしゃって下さい。

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震災ボランティアって?

ボランティアって何するんだろう?
ボランティアって自分にできるかな?
ボランティアってどんな感じ?

などなど様々な疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?実際私も行くまでは、何かしないとという気持ちがある一方で、ハードルが高いというか、どうしたら良いか分かりませんでした。そんな私が初めてボランティアに行った体験談をお伝えしたいと思います。少しでも何かの参考になればと思います。

6月7,8日に宮城県東松島市に行ってきました。私がボランティアに行った目的のひとつ、「見てみたい!」という動機です。こんな理由で行って良いものか?ボランティアはもっと善意の心で行くべきでないか?悩みもしましたが実際バスの中で皆さんの動機を聞くと意外と同じ動機の方が多かったです。

そして実際やる作業は現地のボランティアスタッフが決めているので、行ってみるまでは分かりません。私がやった作業は道路の側溝のヘドロ出しです。この地域は建物こそ流されていないものの、やはり1階までは津波が押し寄せ、街にはヘドロが蓄積しています。各家の中や畑、田んぼにもまだまだ蓄積しています。作業はチームプレーです。大切なのは決して無理をしないで協力し合い、ひとつの作業をすることです。今回約40名で、出来たのは街のひとつの通りです。ほんのほんの一部です。でもボランティアの心得として、これだけしか出来なかった後悔を残し、あまり思い悩まないようにすることも大切なようです。


作業が終わって第一声は「あ~良い汗流した~。」でした。まるでスポーツをした後みたいに。これが良いのはどうかは賛否両論あると思いますが、私はボランティアって清々しいと思いました。でもその一方で現地で見たもの聞いたものは心に深く重く残りました。

ボランティアって?趣味やライフワークのようなものかもしれません。

目的は何であれ、多くの人が行って少しでも作業が進めばそれで良い。継続的に行く人が増えれば尚良い。日本人の性格上、ボランティアをまじめに捉えすぎているかもしれません。(語弊はありますが。)この震災を乗り切るには、近年のランニングのように、日本人にボランティアが定着する必要があります。そのために、ボランティアをかっこよく、クールなものを位置づけるメディアやデザインの力も必要だと思います。

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2011年6月6日月曜日

岩手県陸前高田へ



 先週末、神奈川災害ボランティアネットワークを利用して、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田に瓦礫撤去のボランティアにいってきました。まず、2011年3月11日から約3ヶ月経ちますが、広範囲に渡り被害があったり、人手不足のせいか、震災直後に見たテレビを通じてみた映像と、ほぼ変わらないのが現状に唖然としてしまいました。

ボランティアの作業は、津波によって棚田に流れ込んできた瓦礫の撤去です。瓦礫といっても色々あり、ぬいぐるみ、写真、アルバムビデオなどの思い出の品、茶碗、洋服、布団などの生活用品、アルミサッシュ、トタン屋根、梁、鎌などの建築資材、農作業の道具など様々なものが流れついてきました。私が参加した神奈川チームは、約30名程の人数で3つ分の田んぼを片付けました。といっても、広範囲に渡る被災地のほんの一部です。その他に倉敷、静岡、香港など約180名のボランティアが活動しているので全体としては、もう少し片付けが進んでいると思います。こうした現状なので、まだまだ人手の足りない状況です。もし、元気で手伝えるという方は是非、現地に足を運んで見て下さい。


神奈川災害ボランティアネットワーク:http://ksvn.jp/
遠野まごころネット:http://tonomagokoro.net/?page_id=671 (個人・団体ともに受け付けています)
 

以前に来られたボランティアの方のマナーが悪く撮影はバスからのみでほとんどできない状態なのでなかなか状況がうまく伝えられませんが、右のスケッチのように後で重機が入って効率よく撤去しやすいように道の方に寄せて瓦礫を片付けました。

付近の少し高いところは、住宅があり今もそこで生活しているようでした。外部の損傷は少ないようですが、ガラスは割れ、住宅の内部は物が倒れたため、住民の方々は片付けをしていました。ここよりも海に近いところの家はほぼ全壊していました。木造は、土台だけが残った状態で、鉄骨造は、外壁は壊れ建て方が終了した後のような状態ですが津波によって一部変形したりしています。鉄筋コンクリート造は外壁も含めて残っている部分は多いものの内部の間仕切りは津波によって変形したり、ほぼなくなってスケルトンになっているものも多くありました。上の写真も海への引波によってガードレールが完全に倒れています。これを見るだけでもものすごい力だったことが分かります。




作業をしている間、棚田には蛙がゲロゲロを泣いていたり、カモメがとんだりしており、ここがとても長閑ないい風景が広がっている場所だったんだろうなと思わせる様子が垣間見れました。新しくつくる町には地震や津波に対して安全な建物をつくりながら、この町の風景としても相応しい建物や避難、都市計画の在り方を模索していく必要性をとても感じました。

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