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studio BO5 一級建築士事務所の建築、デザイン、住まいなど日々思ったことを綴ったブログです。
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2010年12月21日火曜日

車止め:青山通りで「とめないでっ」発見!!

以前、勤務していた設計組織ADHからUR都市機構都市デザインチームに出向していた頃、「小さな景観運動」と題して身の廻りにあるものから景観を考える企画、車止めの「ストリート・ファニチャー学生プロポーザル」を主催しました。
その時の優勝作品の試作品を偶然、表参道の交差点に近い青山通りで発見しました。


小さな景観運動「ストリートファニチャー学生プロポーザルの詳しい内容はこちらから

  
表参道では「車止め」としてというよりかは、進入禁止として歩道と敷地の境界に設置しているようでした。ちょっとしたことではありますが、殺風景なカラーコーンではなく少し気の利いたものを置くだけで場の空間が変わるものだなあと思います。
通りががりの方たちもなんだろうという感じで立ち止まって見ている人もいました。


試作品を製作してからもう4年経ちますが、こうして大切に使われていると思うと、とても嬉しいです。


2006年 北仲OPENにて 
ちなみにこちらは、2006年に「北仲OPEN!!」が行われた際に設置した時の写真です。この時は車止めとして設置していますが、丁度エントランスに移動式のカフェが設置されていたせいか、人が手のところに座り休憩をしていました。境界や空間を構成する要素として、思いがけない使い方がされていて面白かったです。
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2010年12月15日水曜日

001こどもワークショップ「紅葉のイエ」

12月9日木曜日に鎌倉の源氏山でこども向けのワークショップを行いました。
2,3歳児対象に10組程の親子が集まって、落ち葉等を拾ってダンボールでつくったイエのファサード(建物の正面、側面)に貼ってみよう!!というワークショップです。
子供もさることながら大人も真剣に貼っていました。

イチョウ、モミジ、えだ、蜂の巣(抜殻です)・・・

たくさんの自然の材料をもとにイエの入口はちょっと豪華にしたり、
黄色、赤、茶色、ピンクなど彩りを考えたり、
なかなか皆さんセンスを発揮してました。

完成したイエでは、
窓を通してコミュニケーションをとったり、
イエに友達を呼んだり。

あまりにも人気があってこどもたちがイエに集まりすぎてしまったので
途中、イエを引越ししてしまいました。(笑)
磁石にくっつく砂鉄のように子供たちもついて来ましたけどね。

窓からみえる色々な視線がおもしろい。
ダンボールハウスって意外と暖かいという声もありました。
イエを借りてくれるなんて子供もいました。
自然の中に溶け込んだイエでそれぞれ思い思いに時間を過ごしました。


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2010年12月6日月曜日

オレンジリボンを知っていますか?

見上げてください オレンジリボン

気づいてください 小さな声

みんなで見守るあたたかいまち よこはま

オレンジリボンは「こども虐待防止」のシンボルマークです。

と、このアート(写真・左)の下に書かれています。

これは「STOP・こども虐待 アート・プロジェクト」のひとつの作品です。このプロジェクトは横浜市内在住のアーティストと横浜市こども青少年局の協働により、アートによって「STOP・こども虐待」を呼びかけます。テレビドラマの撮影でも良く使われる旧ZAIM本館の建物を大きな箱に見立ててオレンジリボンでラッピングしているというユニークな作品ですね。小さなオレンジリボンが集まって大きなリボンになっているのは、小さな声を大切に受け止め大きな活動にという意志の表れのようでもあります。



写真(右)のなんでもスイッチは子ども達がワークショップでつくったみんなの夢がかなうスイッチだそうです。ひとつひとついろいろな絵や柄が書き込まれていて力作でした。思わず押したくなるユニークなアートです。写真家 今井 紀彰氏のコーディネートによるアートです。

オレンジリボンとは、ある事件をきっかけに一つのNPOがオレンジ色のリボンを「こども虐待防止」のシンボルとして知ってもらおうという活動から始まり、現在は全国に広まっています。

私も子をもつ親として、虐待という忌まわしい出来事がなくなること、またそのような子ども、そしてその親をも救える社会があることを願います。

もしも、こどもの虐待を見かけたり、聞いたり、そのことで悩んでいたら、
子ども虐待ホットライン:0120-805-240(はまっこ 24じかん)
24時間フリーダイヤル

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2010年12月1日水曜日

街の彩り

事務所近くの日本大通りのイチョウ並木は今が見どころです。

本当にきれいですよね。見上げると細かい黄色い葉の模様と空のコントラストがとてもきれいで癒されます。ビルの隙間からきれいに光があったた木は、葉っぱ全体がほのかに照らされ、まるで黄色い行燈のようでした。イチョウは匂いもまた独特ですよね。銀杏は少し前に落ちていたのでだいぶ匂いは落ち着きましたが、何本かおきに銀杏がなる木がありました。

こういう風景をみると四季のきれいな日本に生まれて良かったと思います。日本の街について考えてみると思いつく風景って、意外とこういったイチョウ並木であったり、桜並木であったり、これからきれいなクリスマスのイルミネーションだったりします。私は手付かずの自然も好きですが、こういった人工物と自然のバランスが良い風景も大好きです。四季がある日本だからこそ見れる「自然が彩る街の風景」をこれからも大切にして行きたいと思います。

寒くなってきましたが、まだまだ日中は歩いていても気持ち良い季節です。今週末はどこの紅葉スポットも人で賑わっていると思いますが、今しか見れない街の彩りを探してみてください。


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2010年11月24日水曜日

なんと!象のウンチで作った紙

 象のウンチをリサイクルした100%手作りの紙を紹介します。

「え?臭くないの?」っとたいていの方は思いますよね。答えは無臭です。(笑)もともと象の糞は大半が繊維のため、他の動物に比べ悪臭は少ないようです。もちろんそれだけではなく、製造段階で煮沸による殺菌が行われています。原産国はスリランカです。

とても面白いこのぞうさんペーパーですが、その背景は深刻です。スリランカでは近代化と紛争により熱帯の森林が激減しています。その結果、森林を住処としていた象がエサを求め人里に出没するようになりました。紛争の影響で雇用や経済は破滅状態の住民にとって、農作物を荒らす象は死活問題であり、象を殺害せざる得ない状況でした。そんな状況の打開策のひとつとして、この紙づくりがあります。もともと廃棄されていた象のウンチを利用し、現地の人が現地でつくれるこの事業は、現地の雇用を創出します。また売り上げの一部が現地のNGOを通して象の保護資金や環境教育資金に使われます。スリランカではもともと象が農業や運搬に使われていて、そうした象の老後の老人ホームや象の孤児施設があるようです。

似たような事業で災害やコレラでニュースでも良く見るハイチでもバナナの皮を利用したバナナペーパーというものがあります。詳しい話はまたの機会にしますが、現地の雇用を創出するという点で共通点があり、これからのデザインに必要なことがこの二つの事業にはあると思っています。

ぞうさんペーパーは無印良品で開催されていた「世界を変えるデザイン展 vol.2」で知りました。そしてその帰り道、なんと事務所の隣の文具屋さんで偶然見つけました。思わずスケッチブックを購入。そして真っ先に封を開けて「くん、くん・・・ん~匂わない。」(笑)


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2010年11月22日月曜日

ゴミ拾いも街づくり !?

わたしたちdesign unit BO5の活動拠点、studio BO5 がある横浜市中区の山下公園・海岸通りで行われたクリーンアップ活動に参加してきました。なか区民クラブが主催している「ちょいボラ」活動です。

この通りは有名なイチョウ並木通りです。ちょうど黄色づいてきた頃でとてもきれいでした。通りにも落ち葉がたくさんあり、今回はゴミ拾いというよりはほとんど落ち葉で、空き缶がひとつと吸殻が少々あったぐらいです。ただ、実は数日前までここ横浜ではAPECが開かれ、この海岸通りもそうとうな数の警察官がいたそうです。なのでゴミを捨てる人もすくなかったのでしょう。

わたしたちはゴミ拾いも街づくりも街をきれいにするという目的は一緒だと考えています。街づくりというと、これまで国の公的機関に任されてきましたが、これからは市民のひとりひとりが参加できる街づくりが必要だと思います。とは言っても何から初めて良いのか・・・。ゴミ拾いは市民が参加できる街づくりのひとつかもしれません。わたしたちもそんな思いからまずは行動をおこし、これからも積極的に参加して行こうと思います。またわたしたち自信もゴミ拾いから始める街づくりイベントを開催しようと計画していますのでその際は是非ともご参加下さい。

ちなみにメンバー早川の娘(写真)は最年少参加者記録を更新しました。(笑)


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