おもてなしと遊び心で社会を変えたデザイナー
もうひとつ感動したのは建築家としてのチャールズの姿勢である。家具や建物から映像や写真など様々な表現分野を横断するイームズであるが、建築家という肩書きはものの見方を示していると言っていたのが、今の自分のモヤモヤを吹き飛ばしてくれた。
また先見の目があり「フランクリンとジェファーソンの世界」展では膨大な展示と膨大な文章でNYのブルックリン美術館で大不評に終わるのだが、今のコンピューター社会であれば可能な展示であった。これが未来の展覧会を示唆したものであるのかどうかは定かではないが、IBMコンピューターの宣伝映像なども手がけていたイームズは時代を見ていたのは確かである。
先日見たカリフォルニアデザイン展と合わせて、アメリカの近代化や人口増加、冷戦時代とミッドセンチュリーデザインがいかに対応しているかが良くわかった。私たちはふたりのイームズの概念と厳しい時代でも楽観的で遊び心を忘れないところを継承し、今の時代と未来を考えてデザインをしなければいけない。
早川 慶太
by design unit BO5 : http://www.booooo.jp/
早川 慶太
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