今回は私たちが提案している「シェアレジデンス」を紹介します。これは高齢化社会における都市型分譲住宅の住戸ユニットの提案です。
コンセプトは「誰かと一緒にいることで、よりアクティブになれる。」です。
近年、一人暮らし高齢者が増加傾向にあり、その大半が日常生活に満足しているものの一人で過ごすことに不安を感じているという内閣府のデータがあります。そして不安と答えた人の半数が「頼れる人がいない」ことを要因にあげています。アクティブシニアにとって大切なものは自分の時間を楽しむ「個人のライフスタイル」と同時に「頼れる隣人」の存在なのではないでしょうか。そこで共に暮らしながら個を尊重する夫婦、親子、兄弟姉妹等をシェアパートナーと考えた住まいの提案が「シェアレジデンス」です。
シェアというとシェアハウスを思い浮かべますが、シェアハウスとの大きな違いはプランです。シェアハウスは若者向けの他人同士が住むことを前提としている住まいであり、個室と共有空間が二分しています。それに比べ、夫婦や親子、兄弟姉妹等を前提としているこのシェアレジデンスは共有空間から個室までが緩やかにつながっています。
また都市の分譲住宅は高い利便性がある一方で、住民との関係は希薄であり、シニアを見守る意味での環境は郊外や戸建に比べると低いと言えます。このような背景を考えると「シェアレジデンス」という住まいかたは今後高いニーズを得る可能性があるのではないでしょうか。核家族や一人暮らしを前提としてきた分譲住宅において新たなマーケットになるかもしれません。
もともと某コンペへの応募案であり、残念ながら落選したため今のところ建設計画はありませんが、また機会があれば是非実現したい提案です。ご興味がある方はお気軽にご相談下さい。
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