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studio BO5 一級建築士事務所の建築、デザイン、住まいなど日々思ったことを綴ったブログです。
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2011年2月23日水曜日

箱根彫刻の森美術館:ミッフィーはどこ?

 前回に引き続き、箱根彫刻の森美術館内で行われている「ミッフィーはどこ?」という企画展について紹介します。

タイトル通り、街のように点在する仕掛けの中でミッフィーとかくれんぼうをしているような、子供はもちろん大人も楽しめる展覧会です。

左の写真は台に置かれたクッションを持ち上げるとミッフィーや犬や蝶々が現れます。他にも家の前に立つとミッフィーが現れたり、降ってくる雨が見ている人の影に当たると弾んで飴にかわるなど、面白い仕掛けばかりです。

この仕掛けを担当しているのはインタラクティブアートや映像製作を手掛けるplaplaxと建築家の長岡勉さんが率いるPOINTという設計事務所です。映像と空間が一体になった体験型の展覧会です。

美術館で絵本などの展覧会と聞くと、たいていは原画があったり、製作過程が垣間見れたり、作家の歴史が展示されていて、それを学ぶという形式が多いと思います。この展覧会はそういった方法ではなく、映像によるインタラクティブな仕掛けやおなじみの絵の家具や家で遊んだりすることで、その世界観を感じ、遊ぶというものです。これからはもっとこういう展覧会が増えてくるかもしれません。

期間は4月3日までです。興味がある人は是非遊びにいくことをお勧めします。

ちなみにうちの子はこの展覧会に行って以来、毎日ミッフィーの絵本を読んでいます。(笑)

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2011年2月21日月曜日

箱根彫刻の森美術館:ネットの森に行きましたか?

箱根彫刻の森美術館にある「ネットの森」を紹介します。彫刻の中を歩いていると、突如現れる木を積み重ねただけの大きな建物。彫刻なのかアスレチックなのかといった存在感、実際は危険なので外を登って遊ぶことはできません。これは彫刻家ではなく建築家・手塚貴晴さんと手塚由比さんが率いる手塚建築研究所が設計した建築です。無造作に積み重ねたように見えますが、しっかりと構造設計もされています。近年環境への意識が高まっている中で建築界でも木構造を見直す動きが高まっています。このような木材を使ったユニークな構造もその一環と言えるかもしれません。

さて中に入ると今度は文字通りネットの森が現れます。天井からカラフルな大きなネットが吊られています。このネットは何層にも重なるミルフィーユのような構造になっていて、孔が開いているので、どんどん登って上まで行けることが出来るようです。とても残念なのですが子ども限定なので、大人になってしまった私は実際に登ることはできず、体験レポートは出来ませんでした。このネットはカナダ在住の作家・堀内紀子さんによるものです。

遊び方に決まったルールはなく、子どもたちの想像力をかきたてるすばらしい遊び場だと思います。空間的にも木の間から木漏れ日のように光が入り気持ち良く、居るだけで楽しくなる場所です。

ちなみにうちの子(2歳)はまだ登ることが出来ず、揺られたボールぶつかって泣いていたのに、「まだ帰らない、もう一度遊ぼう。」とお気に入りの様子でした。やはりとても魅力的なのでしょうね。

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2011年2月14日月曜日

BO5 新スタジオ!:黄金町エリアマネージメント

BO5が新スタジオに移転しました。

窓から大岡川と桜の木が見えるとても気持ちが良いスタジオです。そして真上には京急線が走る高架下のY-GSA/横浜国立大学大学院・飯田善彦スタジオ,SALHAUS一級建築士事務所が設計した建物です。思ったより電車の音は気にならなくとても静かで良い環境です。

ただし、良い環境というのはスタジオ内の話。ここはNPO法人黄金町エリアマネージメントが管理する建物であり、BO5は「まちのアーティスト」として入居しています。この地区は昔、売春宿が並ぶ歓楽街でした。2004年に警察の一斉摘発が行われ、今はこの地区にそのようなお店はありません。風俗店がないのは良いのですが街としては完全な空洞状態です。そこで「アートによる街づくり」を行おうと周辺住民と横浜市、黄金町エリアマネージメントの取り組みが始まりました。今ではアーティストが滞在したり、ショップが点在しています。しかしまだまだ当時の空き店舗が残り、安全面など問題もあります。

BO5は今回、ここの街づくりに積極的に関わるために移転しました。常に街との関わりを考えながら、ひとつひとつの建物を設計していますが、このようにダイレクトに街づくりに関われる機会はとても貴重です。この機会を大切に今後の活動も続けて行きたいと思います。

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