最近仕事を振り返ってみたら、小さな空間を多く設計していることに気がつきました。なんと必死になるあまり自分では小さいことに気がついていなかったのです。改めてその小ささから生まれたアイデアを紹介したいと思います。
左の写真は間口3m弱、20㎡という、ごくごく普通のワンルームユニットのリノベーションです。元のプランは6畳間+3点式ユニットバスでした。玄関を入ると狭い廊下にミニキッチンがあり、その先部屋がある学生アパートの典型です。全体で50戸近くあるうちの空き室8戸をリノベーションしたのですが、立地が良いことからSOHOとしても使われている部屋もありました。
そこでまず水周りを90cm幅で細長くまとめ、来客があるSOHOにも対応出来るスペースをつくり、玄関を開けたときの印象を大きく変えました。さらにその水周りの扉を全開できるようにし、水周りが完全に部屋と一体となるようなつくりにしました。忙しい朝の時間の用意はフルオープンにして一気に身支度をすることが出来ます。
この小さな空間での工夫は玄関、廊下、部屋と機能で空間を仕切らないことです。またさらにここでは水廻りの仕切りも取り払えるようにし、文字通りワンルームを作りました。
私たちはこのような小さな空間では「仕切り」についてよく検討しています。また他の「仕切り」については次回紹介したいと思います。
by design unit BO5 : http://www.booooo.jp/
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