先日、滞在した台湾でのお話。台湾の小売店では帳簿をつけたり、レシートを発行したりするという習慣がなく、小売店の納税率が非常に低かったようです。これに対し、1950年頃、政府は政府主催の宝くじレシートという制度を取り入れてました。これを機に消費者がお店側にレシートを請求するようになり、レシートが発行されることで小売店の売買の管理がしやすく納税率のアップに成功したようです。
宝くじは、2ヶ月に1回行われ1等、当選金は200万元。宝くじを自分で購入しなくても、日々必要な買い物をコツコツとしていれば、当選する確率があるということ。消費者にインセンティブを与えて小売店がレシートを発行するように促し、結果、納税率が上がるという柔軟な問題解決システム。とても面白い制度ですね。また、金銭を入れる募金ではなく宝くじレシートで募金を受け付けている団体もあるようです。
台湾では日常的な小売店が現在でも非常に多く、小吃、洗髪、夜市等は台湾の街のにぎわいを形成しています。こうした制度は、小売店にとっては厳しいですが、今後も活発な営業活動を続けてほしいですね。
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